ゲーム書き流し

ゲーム 猫 たまに仕事

Wo Long Fallen Dynasty クリア・プラチナ獲得感想

NINJA GAIDEN、仁王シリーズを手掛けるTeam NINJAから去る3月3日にWo Long Fallen Dynastyが発売されました

もともとアクション+死にゲーが苦手だったのですが、たまたま手に取った仁王がめちゃくちゃ楽しくて、仁王→仁王2→SEKIRO→Wo Longの流れで遊ぶこととなりました。発売日買いしてタイトルの通りプラチナ獲得まで遊んだので、レビューを書かせていただきたいと思います

 

【全体を通しての感想】

 仁王シリーズがめちゃくちゃ楽しかったので(楽しすぎてPS5版ですでにプラチナ獲得済みだったのに、先日のフリープレイでの配布タイミングでPS4版ももう一度新規ではじめてプラチナ獲得してしまった)、同じTeam NINJA開発&発売前の販促動画でSEKIROの忍殺のようなことをしているのを見て発売までウキウキで待っていました

 実際にプレイしてみると化勁が単純な弾きにとどまらず、相手の気勢を削りやすい強攻撃や他ゲーでは魔法に当たるような仙術を撃つためのリソースとして機能しており、単なる仁王+SEKIROのごった煮ではない手触りでした ただまぁいろいろと惜しい もっとやりようがあるだろ…なんで仁王+SEKIRO+三国志とかいう面白い要素をかき集めたらこうなるんだ…

 

【良かった点】

①軍旗システムの導入

 今作、新規IPということで新たな取り組みとして士気(そのステージの中のみで通用するレベルのようなもの、自分だけではなく敵側にも士気レベルが設定されている)を上げるために軍旗システムを導入しています。

 マップ内を隅々まで探索して軍旗を立てていき、ステージ内で自分の強さを上げていく軍旗システムといったものが導入されました 死にゲーなのに自分でステージ内で難易度調整ができ、一部ステージにおいては「(想定されている攻略順よりも)早めに自分よりも士気レベルが上の敵と戦えますよ~」みたいなポイントも準備されいていて、とてもよく機能していたように思う 

image

化勁がマジで面白い

 SEKIROの二番煎じかと思いきや、道中の敵はもちろん、飛び道具、ボスの強攻撃に至るまですべての攻撃を弾かせてくれる 弾くたびにギャインギャイン音も鳴るし、チャンバラごっこをしてる感覚がとてもよく表現されていて、クリアしてしまった今も化勁したいなぁ…と思ってしまう中毒性がある

 

③食鉄獣がかわいい

かわいい!

 

【イマイチだった点】

①ゲームの中で何に主眼をおいているのかがはっきりしない

↑のツイートのように仁王シリーズにおいてはゲームをクリアさせるために3つの道筋を準備してくれていて楽しむことができた

ただ今回のWo Longにおいては

(1)プレイヤースキルを上達させて勝つ

 ②でも述べるが、軍旗システムを含めた難易度調整がうまくいっておらず、プレイヤースキルが上達するまでの間に化勁さえできればクリアできてしまう状態になってしまっている 軍旗を立てない縛りプレイをすればよいだけなのだが、死にゲーの中で一番重要な難易度の調整という部分をプレイヤーにゆだねてしまうのでは良質な死にゲーとは言えないのではないだろうか そのせいでボスを倒した時のストレスからの解放・得られるカタルシスの味が薄い状態に陥ってしまっている

 あと個人的な事情であるが、トロフィーの中に「すべての軍旗を立てる」という項目があるがために、どうしても軍旗を立てに行ってしまう、特に長丁場になるメインクエストにおいては、といった理由もある

(2)ハクスラで勝つ

 今作は事前に開発側からハクスラ要素は薄い、仁王ほどではないといわれていたが、ハクスラ要素がないというよりは士気レベルが難易度に与える影響が大きすぎて、「装備を掘る」という行為が意味をなしていないという状態になってしまっているだけのように感じた

 ハクスラゲーにおいては直前に拾って「うわ、これツエー」と思ってた武器であっても、さらに強い武器を拾うとゴミになってしまうのが日常茶飯事であるが、軍旗システムといった装備堀りとは関係ないところにおいて装備がゴミになってしまう(結局何の武器を使っていても、どんな戦技がついていても勝ってしまう)というのは少し悲しい

 あと、Diablo3とまでは言わないものの、せめて仁王シリーズ程度には☆4装備が落ちた時には茶柱が立ってほしいところ

(3)レベリングで勝つ

 今作は火・水・木・金・土の五行それぞれにスキルを振り分けていくシステムがとられ、仁王シリーズからは簡略化されたが、それぞれに複数のステータス向上が割り振られる形になってしまい、結局最後まで覚えられずになんとなくでレベルを振り分けてなんとなくクリアしてしまった

 五行相剋のシステムも導入されているが、僕のゲーム脳が低いせいもあるのだろうが、相関関係が覚えられずに最後まで意図的に発生させることができなかった あとどの敵がどの属性を持っていて、耐性の有無が見た目では非常に分かりにくい これは仁王シリーズでもあったことだが、どのようにすれば改善できるのだろうか…

 

以上3点がとことんうまくかみ合っておらず、プレイヤーに何を楽しませたいのかというのがはっきりしないもやもやした状態にゲームが終始してしまっている

 

②軍旗システムと難易度調整

 これは良かった点と被ってしまうが、軍旗システムありきで難易度調整されているのか、しっかり軍旗を立てていかないと敵と競った状態でのチャンバラが楽しめないような調整になってしまっていたように思う(僕のプレイヤースキルが足りないだけかもしれないが) ただ士気レベルを上限まで上げてしまい、道中のチャンバラを楽しんでるとステージボス(中盤以降のボスが特に著明)の難易度が下がってしまう状態になってしまい、もう少しうまく調整できなかったものかと感じた この辺りは新規IPということもあり、もし出るのであればWo Long2以降に期待したいところ

 

③ストーリーの進行

 自身が三国志のストーリーについてあまり知識がなかったこともあるが、あまりにも序盤がダイジェストでストーリーが進行しすぎてしまい、ストーリーを楽しむよりもステージを攻略することが主目的になってしまっていた 自分に事前知識がある仁王シリーズはある程度ダイジェスト進行でも楽しめたので、やはり事前知識の有無によって左右されるところなのではあろうが、ストーリーラインはやっぱりみんなが楽しむことができたほうが良いんじゃないかなぁ…

【終わりに】

 なんやかんやと文句は言ったが、それを打ち消すほどTeam NINJAが制作した新規IPのゲームが遊べる喜び、そして化勁の気持ちよさが素晴らしく、良ゲーであるといえる

 最後の最後で一番最初の場所に回帰してくる王道の展開も熱いし、最後のボスだけには苦戦したが、それなりの気持ちよさがあった 「迷えば、敗れる…」とか言ってきそうではあるが(一部ネタバレなので白字で記載しています)

 Team NINJAはRise of the Roninの発売も控えているし、頑張ってもらいたいところ

仁王3も待ってます